民法

民法

民法は、国家公務員試験・地方上級試験等多くの公務員試験で出題されますが、千を超える条文数からもわかるように、とにかくボリュームが多い科目です。

また、事例問題も出題されるため、憲法や行政法のような暗記中心の対策では不十分であり、しっかりと理解した上で知識を詰め込む必要があります。
事例問題を解くには、詰め込んだ知識の中から必要な知識を取り出し、自分で組み立てる作業が必要であり、理解が伴っていなければ知識の取り出し・組み立てができないからです。

公務員試験受験生には、時間がかかる難しい科目というイメージがありますが、ある程度時間をかければ加速度的に点数が伸びていく科目なので、勉強の序盤で伸び悩んでも、焦ることなく取り組んでください。


暗記中心の対策でもそれなりに対応できますが、効率が悪いです。
私は受験生の時、公務員試験の民法なんて暗記中心で十分対応できると考えていました。
理解はそこそこに繰り返しの暗記で対策していたのですが、事例問題や少しひねられた問題にあたると、よく間違えて何度も知識のメンテナンスを行う必要が生じ、結果、余計に時間がかかりました。
民法(と経済学)はしっかりとした理解の上に知識を積み上げるという意識を強く持ってください。

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難易度

★★★(難しい)

民法は条文数が多いため、量(論点・出題範囲)も多く、事例問題もあるため、出題者側からすればいくらでも難しい問題を作ることができます。
しかし、皆さんが受験するのは公務員試験であり、司法試験ではありません。
公務員試験の民法に出題されるレベルの問題が解ければ良いということを常に頭の片隅に置いて、論点の細部にこだわりすぎないことが大切になります。

受験生の中には、民法を必要以上に難しい科目と思い込んでいる方もいるかもしれませんが、理解が進んでいくと、たいしたことはありません。
公務員試験の法律科目の中では、憲法や行政法と比べると、量が多く対策に時間はかかりますが、知識が定着しはじめると面白いほど解けるようになってくるので、そこにたどりつくまで我慢が必要です。

勉強開始時期

公務員試験勉強の序盤に始めておきたいです。
憲法や行政法に慣れたら勉強を始めると良いと思います。
仕上がるまでに時間がかかる科目なので、時間がない場合は、必要最小限に絞った学習(過去問を確認して学習範囲を絞る)もしくは選択しないというのも戦略になります。
勉強したけど仕上がらずに民法を捨ててしまったという最悪のパターンに陥らないように、くれぐれも注意してください。

余談ですが、私は受験生の時に国際関係に中途半端に手を出し大失敗しました。
時間の無駄ですよね・・・。

おすすめ参考書・問題集(過去問集)

この4冊で仕上げます。
民法は公務員試験の法律系科目で一番難しい科目ですが、この4冊で十分に対応可能です。
民法の出題数が多い裁判所職員採用試験等が第一志望の方は、この4冊を完璧に潰した後で、追加で別問題集に取り組むのはありだと思います。

スー過去の民法は昔から評判がすごく良いです。
レジュメが秀逸なんですよね。
とてもわかりやすくコンパクトにまとまっています。
それでもスー過去が2分冊になっているので、受験生は勉強する前にひよってしまいがちですが、勉強の序盤を耐え抜けば、学習はすごいスピードで進みます。

民法のまる生はとてもわかりやすく、スー過去の出来も素晴らしいので、この4冊を潰せば民法は合格レベルに到達します。
ちなみに私は、スー過去の民法を回す前に、問題集(と参考書が一緒になったもの)を一冊間に入れましたが、完全に時間の無駄でした。
まる生⇒スー過去が一番良いです。

勉強方法・対策

民法は量が多いことで受験生を苦しめるのですが、用語・概念も理解しにくいものがあるので注意が必要です。

例えば、善意・悪意。
私たちが普段使う道徳的な意味での善悪とはそもそも概念が異なります。
民法で善意・悪意とは「ある事実を知らないこと・知っていること」という意味になります。そのような事も知らずにいきなりスー過去から始めるのはとても危険で、つまずきの原因になります。

まずは、郷原豊茂の民法まるごと講義生中継〈1〉総則・物権編 第6版 (公務員試験 まるごと講義生中継シリーズ)郷原豊茂の民法まるごと講義生中継〈2〉債権編 第5版 (公務員試験 まるごと講義生中継シリーズ) を読んでください。
一読すると、ざっくりと民法について理解できます。
民法の用語や概念についても、とてもわかりやすく書いてあります。
学術的な面をできるだけ前面に出さずに、民法を理解させてくれるので、導入に最適な一冊です。
もちろん時間をかける必要はありません。

その後、公務員試験 新スーパー過去問ゼミ4 民法1一総則・物権・担保物権公務員試験 新スーパー過去問ゼミ4 民法2一債権総論・各論・家族法をひたすら回すだけです。
過去問集の回し方は、憲法の記事を参考にしてください。
同じやり方で問題ありません。

注意点ですが、スー過去の1回転目にとても時間がかかります(もちろん行政法よりも)。
スー過去のレジュメは秀逸ですが、理解ができないときは、必ずまる生の該当箇所を読み込んでください(何度も書きますが、理解の上に知識を積み上げる意識)。
その際に、付箋を付けておくことを忘れずに。
自分の弱点を後で復習する際に便利です。


スー過去・まる生ともに2分冊になっていますが、まる生(総則・物権編)⇒スー過去民法1⇒まる生(債権編)⇒スー過去民法2という順番で勉強すればよいです。

苦手と感じたら・・・

民法を苦手と感じたら、慣れることから始めてみるといいかもしれません。

行政書士事務所を舞台に、法律(行政法や民法等)を駆使して社会的弱者を守っていく物語です。
ナニワ金融道の青木雄二先生の監修であり、ドラマにもなっているとても有名な漫画です。
これを読んだからといって民法や行政法の点数が伸びるわけではありませんが、苦手な方にとってはとっかかりになるかもしれませんし、勉強の息抜きにはもってこいです。

公法と私法、一般法と特別法、実体法と手続法といった難しい話は無視して、民法を簡単に言うと、「私人(私たち)について定められた法律」です。
モノを買う、住む家を借りる、結婚するといった、普段の生活に根ざした法律です。
私たちに一番親しみがある法律なんですよね。

連帯債務、法定地上権等、色々な用語がでてきますが、日常生活の中でイメージしやすいものも多く、慣れてしまえば知識として定着するので、肩肘張らずに学習に取り組んでください。

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